飛び交う英語も成長の要因!? 初出場・小豆島が掲げるボトムアップって何?

英語のフレーズを使用する小豆島

 現在、サッカー界だけでなく、ビジネスの世界でも多く採用されるようになり、知れ渡っている。それを小豆島のサッカー部も取り入れ、強化につなげた。同様に野球部でもサッカー部をまねて、やり始めた。コミュニケーションも積極的に取るようになり、協調性も生まれるメリットもある。選手たちの個々の成長が甲子園切符につながったといっていい。

 また、小豆島には他にも英語のフレーズを使用する。

 キャッチボールは「プレイキャッチ」と呼び、ノックは「ファンゴ」。アメリカの野球ではそのように呼んでおり、キャッチボールもノックも日本式の言葉。よりベースボールを意識している。キャッチボールは普通に始めずに下から投げたり、股の下から投げてみたり、いろいろ考えている。一見、ふざけているようにも見えるが、あらゆる状況でスローイングができるようにという、これも選手の自主性により考えられた手法だという。

 小豆島ベースボールの基盤となっているのは「エンジョイ・ベースボール」。楽しむことを忘れずに甲子園までやってきた。猛者たちが集結する全国大会でそのやり方がどこまで通用するのか、注目である。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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