“伏兵”が打線牽引のロッテ、今年も強いホークス…パ球団の仕上がりは?

最下位からの巻き返し狙う楽天が奮闘、西武の打線を引っ張ったのは…

 最下位からの巻き返しを狙う楽天は15試合で9勝5敗1分と奮闘。先頭打者として期待される岡島豪郎選手が打率・347の好成績。新たに2番を務める銀次選手、3番の松井稼頭央選手、4番・ウィーラー選手も好調で、新加入のゴームズ選手が4本塁打と、「恐怖の7番打者」として君臨。昨季とは違う姿を見せられるか。

 15試合で8勝5敗2分の西武を引っ張ったのは打率ランキングトップの坂田遼選手(打率・400)と4本塁打8打点の山川穂高選手。プロ8年目、30歳を迎える坂田と昨年わずか1試合出場、25歳の山川。ともにパンチ力が魅力の選手だが、安定して打率も稼げれば、好打者ぞろいの打線はさらにパワーアップする。

 7勝8敗に終わった日本ハムの中で存在感を放ったのが近藤健介選手。規定打席には達しなかったがオープン戦打率・371、最終戦のヤクルト戦(札幌ドーム)でも4打数3安打と、いい流れでシーズンに入れそうだ。昨年リーグ3位の打率・326を記録しブレイク。不動の4番、中田翔選手も3本塁打と順調で、そのあとを打つ5番打者として機能すれば他チームの脅威となる。

 オリックスは16試合で4勝9敗3分。勝利数こそ少なかったが、中軸として計算されている新加入のモレル選手、ボグセビック選手は打率3割をマークし、6番、7番を担ったT-岡田選手も好調。糸井嘉男選手、小谷野栄一選手、中島宏之選手など経験豊富な選手が多いだけに、オープン戦とは違った姿を見せる可能性は十分にある。

 各チーム、調整期間は終わった。試合数も異なるし、何より投手陣の成績が参考になりにくいオープン戦。シーズンはこの順位通りにはいかないだろう。だが、選手はそれぞれでアピールを続け、首脳陣はそれを基盤としてペナントレースを戦っていく。シーズンが終わったとき、オープン戦で奮闘した選手やチームの成績がどうなっているかにも、注目したい。

(記事提供:パ・リーグ インサイト

【了】

パ・リーグ インサイト編集部●文

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY