優勝候補は阪神!! セ・リーグ順位予想、金本新監督の就任で「全然違う」
CS進出への境目となる4、3位は…
○4位 広島(4位)
昨年と同じように、広島はクライマックスシリーズ(CS)進出に一歩届かないと野口氏は予想した。何よりも、ドジャースに移籍した前田健太の穴が大きく、昨年エースが挙げた15勝(8敗) を他の投手で埋められる見込みは低いと見ている。
「前田の穴は大きいと言っている中で、大瀬良まで穴を開けてしまったので、ちょっとピッチャーが厳しいかなと。ジョンソンは実力を持ったピッチャーなので、そこそこ数字は残すと思います。ただ、去年も成績は残している。そうではなくて、前田の分を上積みしなければいけないので。
黒田とジョンソンの2人で10勝以上の上積みは厳しい。黒田も上積みは出来て1つか2つ。去年9勝の福井も、12、3勝してくれれば御の字だと思います。それでも計3、4勝くらいなので到底、マエケンの穴は埋まらないですよね」
投手陣の出来次第では「DeNAと入れ替わって5位ということもあるかもしれない」と野口氏は予想する。「打線はキクマル(菊池、丸)が今年は元気そうなので、あとはルナがどれだけやってくれるか。去年の新井の役割をルナがやって、プラス新井がいるとなれば、打線は多少は上積みはあります。ただ、果たして、それをこらえてくれるピッチャー陣がいるのか」。大エースが抜けた穴は大きく、厳しいシーズンとなると分析した。
○3位 巨人(3位)
開幕前に大きな問題で揺れた巨人は、CS進出圏内には入るものの、2年ぶりの優勝には届かず、昨年よりも順位を1つ下げると野口氏は見ている。「このゴタゴタは大きいと思います。こういう問題が出ていなかったら優勝はジャイアンツかなという気もするんですけど、やっぱり大きいですよね」。選手の動揺は決して小さくはなさそうだ。
昨季来日1年目で大活躍したマイコラスが今年は出遅れ、期待のドラ1桜井もオープン戦は苦しんだ。
「桜井は大学時代にあれだけ牛耳っていたパターンというのを、キャッチャーをやる先輩たちにやっぱり知ってもらうべきでしょうね。全員が先輩になるわけなので、『こうやってました』という話をしっかりして、オープン戦で試してみればいい。ただ、その結果としてやられているのであれば、ちょっと厳しいかなと」
また、打線については、新加入のギャレットへの周囲の期待は大きい。オープン戦では結果を残しているものの、野口氏は「今、他球団が探っているところで、どうやって抑えようかというのが少しずつ出始めたところだと思います」と指摘。シーズンが始まってみないと、真の実力は分からないと言えそうだ。
一方で、「非常に気になる」と指摘するのが、阿部の出遅れだ。コンディションが上がらないことなどもあり、開幕2軍スタートが決定。捕手に復帰すればチーム力アップにつながると見ていたが、早くも巨人は計算が狂ったことになる。