パ順位予想 王者ソフトバンクは「死角なし」も「食われるとしたら…」
CS進出への切符を掴む3位チームは?
○4位 西武(3位)
西武は昨年と同じ4位に終わり、CS進出はならないと野口氏は見ている。「所属している選手が額面通りに働けば、日本ハムよりも西武の方が上でしょう。両チームともそうなったとして、日本ハムより西武が上だと思うんですよ。乗ったら強い」と戦力については一定の評価をしながらも「ただ、ここも上がり目がない。去年と比べてプラスがない」と指摘した。
先発投手は昨年ルーキーながら8試合で5勝2敗、防御率3.07と実力の片鱗を見せた高橋光がオープン戦で苦しみ、20日のイースタン・リーグのヤクルト戦では球審からの返球を取り損ねて右頬を骨折するアクシデントにも見舞われた。野口氏は「高橋光成が去年くらいやってくれれば西武3位でもいいかもしれないですが、計算出来ないので……」と指摘する。
また、昨年は6番で貴重な役割を果たした森の調子が上がらず、打線も不透明な状況だ。
「西武は打ってなんぼ。打って、勝って、勢いをつけていくチームなのが、強力クリーンアップの後ろを担える森の調子が上がってこない。山川もオープン戦では絶好調ですけど、実績がないだけに『開幕してみないと分からない』としか言えないですよ」
ただ、山川については最初の“壁”を乗り越えれば、西武を押し上げる存在になるかもしれないという。
「開幕戦で4タコに終わると、そのままズルズル行ってしまう。開幕戦は各チームのエースが来るから、4タコの可能性が高いんですよ。ただ、逆にそこで2本くらいヒットを打ったら、すごい戦力になります。ホームランじゃなくて、2安打でいいんです」
山川、そして同じようにオープン戦で好調だった坂田が、CS進出へのキーマンとなるかもしれない。
○3位 日本ハム(2位)
日本ハムは昨年よりも順位を1つ下げ、3位に終わると野口氏は予想した。大谷、中田と投打の軸がいて、試合巧者ぶりも光る。
「絶対的エースと絶対的4番がいますからね。投打に軸がいるのは大きいですよ。メンドーサは今年も良さそう。大谷、吉川、有原、メンドーサと先発陣はバリエーションに富んでいる」
また、打線はオープン戦で近藤をライトに入れる形なども試した。「陽岱鋼も元気ですし、近藤がライトで入って、大谷が投げてない時にDHに入ったりしたら、盤石ですよね」。不安は、侍ジャパンにも選ばれる遊撃の中島卓の不調。オープン戦は打率1割4分3厘と苦しみ、野口氏も「中島の調子が悪いのも気がかりではありますね。打席で元気がないんですよ」と言う。
それでも3位としたのは、上位2チームの実力が上と見ているから。野口氏は「オープン戦を見て、2位をどこにするかは迷ったんですよ」と話しつつ、日本ハムは「(CS進出を)外さない」と西武よりも上に据えた。