ホークス復帰の和田が防御率0.00の圧巻投球 異国で習得した新武器とは?
投球に「幅」、打ち崩すのは至難の業?
それが、アメリカから戻った今季はどうだろう。立ち位置は、プレートの中央辺り。低めを突く投球は健在ではあるものの、左右の幅を使うスタイルとなっている。
これには、アメリカに渡って習得した新たな武器が関係している。カットボールとツーシーム。11年までは左打者から逃げるボールであるスライダーが中心で、角度で言えば、左打者の内から外向きの一方向だった。カットボール、ツーシームを手にしたことで、双方向へ変化させることが可能となった。
プレート中央から投げることで、カットボール、ツーシームを左右へ投げ分けることが出来る。また、左右両打者に対して、フロントドア、バックドアのボールの使い方も可能だ。11年までは、左打者から逃げていくボールしかなかったため、対策として踏み込まれることもあったが、そうした対策は立てにくくなったと言える。
かつて140キロ台後半をマークしていた真っすぐも、現在は130キロ台後半から140キロ前半。それでも、オープン戦を見る限りコントロールは抜群で、低めを丁寧に突く投球を打ち崩すのは、至難の業となるだろう。これまで以上に投球の「幅」を広げた和田。3年連続日本一を狙う工藤ホークスにとって、頼もしい存在となりそうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count