OP戦乱調の田中将大が抱える問題点は? 投手コーチが指摘する3つの理由
田中と面談したロスチャイルド投手コーチが指摘、「基本に戻るべき」
23日(日本時間24日)のナショナルズとのオープン戦で、4回を投げて2被弾を含む9安打7失点と乱調だったヤンキースの田中将大投手は、24日(同25日)に特別休暇を与えられた。ラリー・ロスチャイルド投手コーチは、降板後に日本人右腕と会談を持ったことを明らかにし、3つの問題点を指摘。「基本に戻るべき」と“原点回帰”を呼びかけた。
前日にらしからぬピッチングに終わった田中はこの日、特別オフで英気を養った。ジョージ・スタインブレナーフィールドで報道陣の取材に応えたロスチャイルド投手コーチは日本人エースの現状について静かに語り出した。
「スライダーが昨日の最大の問題だった。一本はホームランを浴びてしまった。彼は思ったところにボールを投げることができていなかった。我々の期待通りのピッチングでもなかった。だが、これはスプリングトレーニングの先発にすぎない。ここから進んで行くしかない」
このように、第一の問題は「スライダー」だと指摘。田中のピッチングで鍵となる変化球のキレ、制球は、ともに不十分だったという。ナショナルズ戦の3回、ラモスにライトスタンドに運ばれたのは、内角高めに入ったスライダー。この試合で浴びた2本目の本塁打だった。
そして、第二の問題は速球のコントロールにあるという。「我々はファストボールの制球についても話し合った。特にストライクゾーン低めに集める必要がある。彼は色々なことを変えようとしているが、試合後によく話し合った。彼は基本に戻るべきだ」。速球は高めに浮き、甘いコースに入るボールが多かった。スライダーと速球の不調で、宝刀スプリットに頼らざるを得ない状況だった。