森脇浩司氏がペナント予想 セは阪神が「総合力も含めて1位」、パは…

セは大逆転起こる可能性秘めたシーズンに

 いよいよ2016年プロ野球が開幕する。春季キャンプ、オープン戦を終えた各チームは今シーズンを戦う戦力を見極め、開幕1軍メンバーを発表した。雪辱に燃えるチーム、新監督を迎え巻き返しを狙う球団など今年もプロ野球界からは目が離せない。今回はダイエー、ソフトバンク、巨人、オリックスでコーチ、監督と18年間指導者を務めた野球評論家の森脇浩司氏に今季のペナントを占ってもらった。

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 セ・リーグは3球団が新監督となりフレッシュな顔ぶれになりました。そして6球団、全ての監督が40代。ファンの方も非常に楽しみなのではないでしょうか。

 昨年の各チームの防御率、打率、総得失点、盗塁企画数及び盗塁数などを見てみると決して順位と比例していません。野球の持つ深さがそこに潜んでいます。いずれにせよ、混戦セ・リーグ、どのチームも決め手に欠けるのが現状です。シーズンの若手の台頭、外国人選手の機能、または昨年のDeNAの山崎康のようなルーキーの活躍、出現による順位の大逆転は、ここ最近で最も起こりうる可能性を秘めたシーズンと言えます。

 まずは1位に予想した阪神。現場、フロントが一丸となって金本監督をバックアップする態勢が整っています。そして以前も話しましたが金本監督には落ち着きと躍動心を強く感じます。戦力的にもドラフト1位の高山、3年目の横田を1、2番に置くことでスピードのある野球ができる。福留、ゴメス、鳥谷もケガなく順調そうに見え、今年は西岡も元気だと聞きます。

 若手、中堅、ベテランが上手く融合してチームバランスもいい。強いて言うなら投手陣。先発は枚数は揃っています。中継ぎ、抑えがどうなるか。ベテランの安藤、福原も1年間フル回転させるのは酷です。呉昇桓の代役は新外国人のマテオ。外国人はシーズンに入ってみないと未知数な部分もあるので。とは言っても総合力も含めて1位と見ています。

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