ロッテ伊東監督が勝敗以外にこだわるモノ 解説者時代に感じた理想像とは

開幕戦開始前直前のロッカーでのミーティングの撮影も許可

「解説者時代にメジャーリーグに行く機会があった。いろいろな趣向を凝らした企画に、これは日本にも取り入れたらいいのになあと思ったことも沢山あった。韓国でコーチをした時もいろいろと勉強になることがあった。それらを見てきて思ったことは、いろいろと積極的に行うべきだということ。そして自分も出来ることはどんどんしていきたいということ」

 マリーンズの監督に就任をした13年から、様々な提案を行い、球団からの要望にも応えてきた。今でこそ当たり前で他の球団にも見られる光景だが、勝ち負けに関係なく、試合後に一塁側ベンチ前にチーム全員で並びファンに御礼の挨拶に行うようになったのもその年から。マリーンズ公式ユーチューブチャンネルにアップされる様々なチーム関係の動画もスタートした。

 時には指揮官の提案でアップされる貴重な動画もある。今年の開幕戦では試合開始前直前のロッカーでのミーティングという、なかなか見ることが出来ない映像の撮影許可を出し、試合後すぐにアップされ話題となった。

 開幕前セレモニーで選手、監督、コーチだけではなくフロントメンバーやスタッフも整列するようになったのは指揮官のアイデア。解説者時代、メジャーの開幕戦で見た光景に感銘を受けて、提案をした。アメリカで目にしたものは、新鮮で感動の連続だった。

「タンパには球場内に水槽があって、エイが泳いでいたりしてね。セントルイスで見たオールスターも感動をした。街、州をあげて、お祭りムード。球場だけではなく、街全体でベースボールのお祭りをやっている感じだった。日本もこんな風になればいいなあと思ったね」

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY