元中日チェンが激白 初開幕投手への思い、山本昌氏との「一番の思い出」
“台湾生まれ、中日育ち”のチェン、日米通じ初の開幕投手へ「役割果たしたい」
マーリンズのチェン・ウェイン投手が、キャンプ地のフロリダ州ジュピターで独占インタビューに応じた。
2004~11年の8シーズンを中日で過ごした台湾人左腕は、2012年にオリオールズに入団。4年で117試合登板、46勝32敗、防御率3.72の好成績をマークして、昨季終了後にFAに。4シーズンのうち、3シーズンで185イニングを投げた安定感が評価され、マーリンズと5年8000万ドル(約91億円)の大型契約を結んだ。
マーリンズにはメジャー屈指の右腕ホセ・フェルナンデスがエースとして君臨しているが、ドン・マッティングリー監督はチェンを開幕投手に指名。加入1年目で日米通じて初の大役を任されることになった左腕は、「平常心」で特別な一戦に臨むことを誓っている。
日本球界育ちのチェンは、いかにしてMLBに適応したのか。そして、チームメートのイチローとの関係や、昨季限りで現役引退した中日時代の先輩・山本昌に抱く敬意、日本球界への想いとは。“台湾生まれ、中日育ち”の左腕は、日本語で胸の内を明かしてくれた。
――4月5日(日本時間5日)の本拠地タイガース戦では、開幕投手としてどんなピッチングをしたいですか?
「(開幕投手は)メジャーで初めてですけど、日本でも投げたことがありません。ただ、初めてなんですけど、思いはあまり変わらず、普通のゲームとして投げればいいと思います。あまり考え過ぎると、自分のリズムが崩れるので、それはないように」
――それでも、特別な役割となります。
「先発ピッチャーとしては、開幕投手になるということはすごく気持ち的にはうれしいです。でも、役割を果たしたいというか、プレッシャーはかかっています」
――このチームへの加入が決まった時、自分が開幕投手になると思っていましたか?
「それはもちろん、思ってなかったです。とりあえず2番手、3番手と思っていました。でも、ボルティモア(オリオールズ)でもタイガースには負けたことはないので(3試合で1勝0敗)。左ピッチャーに対してすごく良いチームですけど、出来るだけ投げたい。あまり対戦したことはないですけど、こっちに来たら、左ピッチャーにいいとか、このチームにいいとか、そういう部分はあまり考えてない。気にしてないです」