ホークス千賀の初白星に攻守で貢献 女房役・高谷が感じた反省点とは
3失点の7回は「がんばらせたかった」
30日の西武戦(ヤフオクドーム)は、先発の千賀滉大に白星がつき、5-4で勝利したチームも連敗を阻止。その価値ある勝利に貢献したのが、この日スタメンマスクをかぶった高谷裕亮だ。
6回まで好投しながら7回に3失点を喫し、「初回から飛ばしすぎた」と反省した千賀に対し、高谷は「いいんですよ、飛ばしても」と語る。
「ただ、7回はね……もう1イニングがんばらせたかった。6回のピッチングが良かっただけに、あの調子を続けさせるのがボクの役目だったんですけどね」
千賀のストレートは初回から155キロをマークしたが、決して制球が良いとはいえず、得意のフォークボールも抜け気味だった。
「こう言っては千賀には失礼だけど、もともとゾーンの四隅にピタっとくるような投手じゃないので(笑)。フォークボールにしても、消す(選択しない)つもりはなかった。消すことによって投げさせる球種も減るし、そうすれば相手も絞りやすくなる。フォークが抜けても、バっと振ってくるような打者に対しては有効だったりするので、それは考えながら使っていきました」
千賀の後に登板したバリオスへのリードも光った。7回に1点差となり、なおも2死三塁の場面でメヒアをサードゴロ。続く8回は、中村剛也、浅村栄斗、森友哉という一発のある打者を2三振の三者凡退に抑えきった。
「あの場面は一発が怖いので、高めにいくことだけは避けよう、と。リードがどうのではなく、バリオスが低めにしっかりと投げてくれたおかげです」