2戦連発の大谷翔平、米国キャンプでMLB首脳を驚かせた打者としての能力

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ダイヤモンドバックスのデリック・ホール球団社長【写真:編集部】

 近代的で最新鋭のトレーニング設備を誇るDバックスのキャンプ施設、ソルトリバー・フィールドの社長室で、ホール社長は「大谷の衝撃」をこう振り返った。

 日本ハムは2月1日から15日まで、同地から車で30分ほどの距離に位置するピオリアで春季キャンプを行い、練習試合にはメジャーのスカウト陣が勢ぞろいした。Dバックスもホール社長自ら陣頭指揮を執り、スカウトや強化陣を引き連れて視察したという。

 ホール球団社長は昨年8月、米国野球殿堂入りを果たした豪腕ランディ・ジョンソン氏、2004年にワールドシリーズ制覇に貢献した強打者ルイス・ゴンザレス氏という2人の社長付補佐とともに来日。東日本大震災の被災地支援のためのチャリティー活動の一環として、宮城県・石巻で子供向けの野球クリニックを開催した。一方、ヤフオクドーム、マツダスタジアム、QVCマリン、東京ドームで日本プロ野球のスカウティングも行った。

「大谷は最高の原石でありながら、すでに最高のタレントですね。彼は投げるたびに素晴らしい成長を遂げているように思えます。球速もすごい。試合でも96~99マイル(約154~159キロ)を投げていました。彼の良さは速球だけではありません。スプリットなど変化球もあります。12時の方向から6時の方向に急激に落下していきます。ピッチングからはスマートさも感じました。制球も良かったですし、マウンド上の落ち着き、冷静さというのも印象的でした。あの体格ですし、すごく有望な未来が待っていると思います」

 当時、このように「投手・大谷」を手放しで絶賛していたホール社長。「どのチームでもナンバー1エースになれる」と語っていたが、アリゾナでのキャンプを視察した今回は「打者・大谷」の魅力に引き込まれたという。

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