2戦連発の大谷翔平、米国キャンプでMLB首脳を驚かせた打者としての能力
大谷はクリーンアップを打てる実力がある―「ナ・リーグにおいて特に有益」
「メジャーでも素晴らしい投手として即エースです。ただ、彼の打撃も見ました。打撃も素晴らしい。バッターとしてレギュラーになれる可能性もあります。ナ・リーグには、先発投手で打撃の素晴らしい選手もいます。うちのグリンキーや(ジャイアンツの)バムガーナーです。ナ・リーグにおいては特に有益な能力です。
例えば、(Dバックスの)パトリック・コービンは8番で打席に入ることもあります。代わりにセンターが9番に入る試合もありました。大谷に関しては打順を更に上げることもできます。先発投手の優秀な打撃は、チームにとってはすごく有益なことです。6番打者や7番打者だけではありません。どの打順でも打てます。それぐらい素晴らしいバッティングでしたね」
昨季までドジャースで活躍し、DバックスにFA移籍してきたザック・グリンキー投手は昨季、野手顔負けのホームランとバットフリップを披露。打率2割2分4厘、本塁打2本と“強打者ぶり”を披露している。
また、シルバースラッガー賞を獲得したジャイアンツのエース左腕、マディソン・バムガーナー投手は強打者としても有名で、昨季は5本塁打、打率2割4分7厘と好成績を残した。名将ブルース・ボウチー監督は、勝負所でバムガーナーを代打として送り出すこともある。
Dバックスは、MVP候補に挙がるポール・ゴールドシュミット内野手ら好打者を揃えるが、「打者・大谷」にはクリーンアップを形成する実力もあると、同社長は見ている。そして、指名打者制度のあるア・リーグよりも、投手が打席に立つナ・リーグこそ、大谷の価値は増すと指摘した。「エースで4番」という夢が、メジャーで実現するかもしれない。
二刀流として異次元の活躍を見せる大谷は豪快なバットでも、メジャー球団首脳のロマンをかき立てている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count