広島、リリーフ陣テコ入れへ元守護神・永川を一軍登録 「とにかく結果を」

31日はブルペン崩壊で逆転負け、通算165Sの右腕は「いいボールを投げて打者を抑える」

 広島は2日、永川勝浩を一軍登録した。2試合連続で終盤の逆転負けを喫したリリーフ陣のテコ入れとして、かつては守護神も務めたベテランに白羽の矢が立った。代わりに抹消されたのは岡田明丈。

 3月31日の中日戦では7回まで5点リードも、先発のジョンソンが降板した直後の7失点でまさかの逆転負け。1日の巨人戦も序盤でリードを奪いながら、終盤にリリーフ陣が崩れて延長戦を落とした。

 今季初の一軍となった永川は「最初は投げられる所でとにかく結果を出して、いい所で投げられるようにしたい」とベテランらしく、穏やかな口調で報道陣の質問に答えた。勝ちゲームの7回を任されている中田、オスカルの不振にも「いきなりそういうポジションで、ということはない。今、そういう立場にいる選手を脅かせるように、結果を出していきたい」と気負った様子はなかった。

「打者をどうやって抑えるかを常に考えて、2軍でも投げていた」という右腕は、「とにかくいいボールを投げて打者を抑える。それがテーマといえばテーマです」と話した。

 試合前の練習時には、緒方監督と話し込む場面も見られたが、「たいしたことは話していませんよ。もちろん野球の話ですけど、9割は違う話で、僕の話は1割ぐらいです」と周囲を笑わせた。連敗ストップへ、通算165セーブの経験豊富な元守護神に期待がかかる。

【了】

大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo

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