「投げさせてくれ、と」…広島黒田、9回志願の続投で復帰後初の完封勝利
巨人を完封し200勝まで「5」、緒方監督絶賛「若い投手に見習ってほしい」
広島の黒田が、2日の巨人戦で日本復帰後初となる完封勝利で今季2勝目を挙げた。好調の巨人打線を4安打に抑え、日米通算200勝まであと5勝とした。
8回までの投球数は108球。通常のケースなら継投もあるが、黒田は9回のマウンドに上がった。「最後は迷ったけど、(9回は)1人でも投げようと思った。結果的に最後まで投げられてよかった」。120球を投げきっての完封勝利に、安堵の表情を見せた。
ベテラン右腕の心意気に緒方監督は「(黒田が)投げさせてくれ、と言ったからね。気力が充実していた所で止めるわけにはいかないよ」と満足そうな表情を見せ、「こんなに間近で見られるわけだから。若いピッチャーに見習ってほしい」と称賛した。
8回には連打を浴びて無死一、二塁のピンチを迎えたが、「石原がうまくインサイドを使ったリードをしてくれた」と、代打の片岡を併殺打に打ち取ってピンチを切り抜けた。