阪神鳥谷、ゴメス敬遠後に26打席ぶり安打 先制2点打に金本監督「やっとね」

試合前まで打率0割8分7厘のポイントゲッターに待望の一打「いい場面で打てた」

 阪神・鳥谷敬が復活の一打を放ち、試合を決めた。

 2日のDeNA戦(横浜スタジアム)。0-0で迎えた6回2死満塁で先発・久保康の外角直球を捉え、均衡を破る先制の中前2点タイムリー。ここまで5試合連続ノーヒットと苦しんでいた主将は「久々のヒットがいい場面で出てよかったです」と口にした。

 冷静沈着な男の闘志に火がついた。4回の第二打席で中飛に倒れ、自己ワーストとなる25打席連続無安打。6回。DeNAベンチは2死一、三塁の場面でゴメスに敬遠を指示した。目の前で起こる屈辱の光景。しかし、鳥谷は顔色一つ変えずゆっくりと打席に向かった。

 久保康は何度も首を振り、なかなかサインが決まらない。相手の“?焦らし?作戦”にも打席の中の鳥谷は微動だにしなかった。「チャンスだったんで、そういうこと(ヒットが出てない状況)は考えず思い切っていこうと思った」。前夜のサヨナラ負けを払拭する一打に横浜の虎党は大いに沸いた。

 この試合前までの打率は0割8分7厘。得点圏打率も5打数無安打の0割と不振が続いていた。金本監督はポイントゲッターとなる6番に開幕から鳥谷を指名。久しぶりに出たヒットが決勝点となり、指揮官も「やっとね。6番はチャンスで回ってくるから重要視している」と一安心した様子だった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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