レンジャーズ、史上初の“珍勝利” 開幕戦で1安打白星、「キング」から3得点
1安打以下での勝利は球団史上2度目、開幕戦ではメジャー史上初の珍事
レンジャーズが今季開幕戦の本拠地マリナーズ戦で相手エース、フェリックス・ヘルナンデス投手からわずか1安打で3得点を奪い、3?2での勝利を挙げた。1安打以下での勝利はレンジャーズの球団史上2度目の出来事で、メジャーの開幕戦としては史上初の珍事となった。
マリナーズが2点リードで迎えた5回裏に試合は一気に動いた。ノーヒットに抑えられていたレンジャーズ打線は、「キング」の異名を持つヘルナンデスの突然の乱調を逃さなかった。
2四球と相手エラーで1死満塁のチャンスを作ると、秋信守がこのイニング3個目の四球を選び、押し出しで1点差。続くプリンス・フィルダーは打ち取られたかに見えたが、フラフラと舞い上がったフライは深めに守っていたレフト青木とショートのマルテの間にポトリと落ちるラッキーなタイムリーヒットとなり、同点に追いついた。レンジャーズにとっては、これがこの試合でチーム唯一のヒットだった。
続くベルトレはショートゴロでダブルプレーかと思いきや、マルテがまさかのエラー。ヘルナンデスは守備に足を引っ張られ、決勝点を失うことになった。この後、2者連続三振で後続を断ち切る維持を見せたが、よもやの被安打1で3失点。レンジャーズはほぼ完璧に抑えこまれながら、相手エースに開幕戦で黒星をつけた。