ヤ軍は敗戦も、試合作った田中将大を指揮官は評価 「いい投球をした」
87球での降板は「終わりに近づいているように見えたので…」
ヤンキースの田中将大投手は5日(日本時間6日)、本拠地ヤンキースタジアムでのアストロズ戦で2年連続の開幕投手を務め、5回2/3を投げて4安打2失点1四球4奪三振。1点リードの6回に同点ソロを浴び、白星を掴めなかった。
田中は2回に2点の援護をもらい、3回までは打者9人で仕留める完璧投球。しかし、4回に左翼ヒックスのまずい守備などもあり、無死一、三塁から三ゴロの間に1失点。さらに、6回は2死からコレアに甘く入ったスプリットを右翼スタンドに運ばれた。痛恨の同点ソロを浴び、続くラスマスを歩かせたところで降板となった。
試合後、ジョー・ジラルディ監督は「田中はいい投球をした」と評価した。87球での降板となったことについては「終わりに近づいているように見えたので決断した」と説明。試合開始時点で気温2度という厳しいコンディションだったことについても「そんなにひどくなかった。これより寒い状況でプレーしたことはある」と、影響はなかったとの見方を示した。
ただ、チームは3-5で逆転負け。8回にセットアッパーのベタンセスが1死二塁でコレアを投ゴロに仕留めたものの、一塁へ悪送球。このプレーで勝ち越しを許した。指揮官はバッターランナーがラインの内側を走っていたとして猛抗議したが、判定は覆らず。この回さらに2点を失って試合が決まってしまっただけに、「勝つチャンスはあっただけにフラストレーションがたまる試合だ」と悔やんだ。
次回登板は中4日で10日(日本時間11日)のタイガース戦となる見込みだが、今季初勝利を手にできるだろうか。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count