デビュー戦で本塁打の前田は「レジェンド」 同僚は喜びすぎで“儀式”できず
ベンチは大興奮で「サイレント・トリートメント」できず
「サイレント・トリートメント」は、メジャーで本塁打を放ったチームメイトを祝福する際の定番の“儀式”の一つ。2012年5月6日には、エンゼルス移籍1年目の強打者アルバート・プホルスが移籍後初本塁打を放ち、ダイヤモンドを1周するとダッグアウトが空になっており、仲間を探しにベンチ裏にダッシュするという一幕もあった。
また、カブスの川崎宗則内野手が3月29日のオープン戦アスレチックス戦の8回に3ランホームランを放った時にも、同僚がベンチで笑いを噛み殺しながら無視するという洗礼を浴びせていた。
だが、前田の一撃にドジャースベンチはエース左腕クレイトン・カーショウ投手ら全員が大興奮。前田がダッグアウトに戻ってくると、一瞬だけ「サイレント・トリートメント」をやりかけたものの、すぐに大騒ぎとなり、盛大に祝福していた。
MLBで投手のデビュー戦本塁打は、当時ナショナルズのトミー・ミローン投手(ツインズ)が2011年9月3日のメッツ戦で放って以来5シーズンぶりだったこともレポートしている。
投打に鮮烈なデビューを飾った前田は早くもアメリカで「レジェンド」と実力を認めさせた格好だ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count