楽天則本、史上初の開幕3連勝&3戦連続2桁K 「打線が打ってくれたから」
周囲に感謝、「本当にありがとうございます」
楽天・則本昂大投手が8日、史上初の開幕3連勝&3試合連続2桁奪三振をマークした。
同日の日本ハム戦(コボスタ宮城)に先発。初回に中田の適時打で先取点を許し、1点リードの4回には西川に同点適時打を浴びた。序盤は制球が安定しなかったが、尻上がりに調子を上げた。7回先頭・西川から4者連続奪三振。5回から4イニング連続で3者凡退に抑え、打者12人から8三振を奪う圧巻の投球だった。
8回136球、11奪三振、2四球、6安打2失点。開幕から3試合連続の2桁奪三振は94年の近鉄・野茂英雄、10年の日本ハム・ダルビッシュ有に次ぐ史上3人目。エースにふさわしい力投だった。
9回を守護神・松井が1失点に抑え、5-3で勝利。試合後は勝ち越し弾のウィーラーと共にお立ち台に上がった右腕。照れ臭そうに振り返った。
――前半は苦しい投球に見えた。
「自分の投球が出来ずに点を取ってもらっても、すぐ追いつかれたりと苦しい投球だった。でも、粘っていれば勝てると信じてやった結果、チームが勝った。チームが勝てて良かったです」
――5回以降は見違えるような投球だった。
「与田コーチと『うまくいかない時に、いかに粘るかが大事だぞ』と言われていた。自分なりに、どこを変えればいい方向に向くのか。それが5回から出たと思います」
――投球に応えるように打線が勝ち越した。
「与田コーチの言葉通り、粘っていれば何とかなる。ウィーラーが打ってくれたので、本当に助かりました」
――7回まで9奪三振。8回のマウンドに向かう前に与田コーチと話し込んでいた。
「球数も多かったですし、チームの勝利に貢献するのであれば、中継ぎに託しても良いところだった。まぁちょっと……そういうことです」
――続投の結果、史上初の開幕3連勝&3試合連続2桁奪三振となった。
「打線が打ってくれて、僕に勝ちがついたから、この記録がある。本当にチームのみなさん、ファンのみなさんに感謝を伝えたいと思います。本当にありがとうございます」
――ファンはエースの投球を期待している。
「今日みたいな投球はないように、これからは僕がチームの勝利に導けるような投球をしたいと思います。応援よろしくお願いします」
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count