1軍マウンド目指す安楽智大 2年目迎えた楽天ドラ1右腕が身につけたモノ
昨年はなかった「強気な冷静さ」
「反省点から言えば、下半身が使えていなかったので、低めの伸びであったり、スピードであったり、自分としてはあまり出ていなかったなと思います。良かった点としては、5回の1アウト満塁でサブローさんをゲッツーにとれたところですね。(カウント)3-1になり、自分としては不利な場面でありましたが、なんとか、打ち損じてもらえるように気持ちというか、思い切って、開き直って投げられたというのが良かった点です」
4回に同点とされ、追加点を与えられない場面を切り抜けたシーンだ。5回は味方の失策と三遊間を破るヒットで無死一、二塁とされ、1番・加藤の犠打で1死二、三塁とチャンスを作られた。2番・根元に四球を与え、1死満塁。ここで、代打・サブローをショートゴロに打ち取り、ゲッツーでしのいだ。安楽は「冷静に投げられるようになった」と話す。
「去年は自分の持っている力を出せない状況で、腕を振ってもボールが走らないとか、すごく歯がゆい気持ちで投げていました。なんて言うんですかね、例えば、1アウト満塁になったところで、2つ三振を取ればいいとか、そういう強気な冷静さがなかったんです。でも、今年はランナーを背負っても、思い切って1つずつ、全力で向かっていけばなんとかなるという気持ちで投げられています。そういう気持ちの面では成長できているかなと思います」
“強気な冷静さ”という言葉を使って、攻めていく姿勢を強調した安楽。そういう気持ちになれたのは、どうしてなのだろうか。