1軍マウンド目指す安楽智大 2年目迎えた楽天ドラ1右腕が身につけたモノ

生えた自信、それでも「課題は山ほどある」

「去年、ずっとファームでもがき苦しみました。何一つ、自分のボールが投げられない中、1つ1つ、課題と向き合ってきて、オフの間もトレーニングを積んできて、その成果が少しずつですけど、出てきているんじゃないかなと思います。やってきたことが間違いじゃないというか。また、今も課題に取り組んでいる部分があるので、継続して続けていきたいなと思います」

 ルーキーイヤーの昨シーズン、10月5日にプロ初登板初勝利を挙げたが、そこまでの道のりやその後の過程の中で取り組んできたことに自信が芽生えている。この日の最速は1回、3番・福浦をショートゴロに打ち取った149キロ。こだわりのストレートへの手応えも感じ始めている。「それでも、課題は山ほどあるので、まだまだ、もっともっと成長したいと思います」と決して満足はしないのだが……。

 そんな中、1軍への思いを聞かれた安楽はこう答えた。

「いつでも。早ければ、早いほど、自分としては嬉しいので、アピールしていくしかないです。でも、今、2軍にいる間しかできないことって山ほどあると思いますし、課題もたくさんある。1つ1つ、消化していって、自分としても周りから見られても『安楽はすごいな』って言ってもらえるようなピッチャーに1日でも早くなりたいと思います」

【了】

高橋昌江●文 text by Masae Takahashi

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