イチロー、5戦で2打席 地元紙に胸中明かす、3000安打は「ずっと先にある」

金字塔へ65本も…「雲に触ることはできますか、と聞かれているようなもの」

 マーリンズのイチロー外野手は11日(日本時間12日)の敵地メッツ戦で途中出場し、1打数無安打に終わった。メジャー通算3000安打まで65本と迫っているレジェンドだが、今季はこれがまだ2打席目。地元メディアの取材に対して、金字塔は「ずっと先にある」と胸中を明かしている。

 イチローはこの日、8回からライトの守備についた。直後の9回に1死走者なしで今季2度目の打席に立ったが、2ストライクから力ない打球で遊ゴロに。2016年初安打はお預けとなった。

 ニューヨークの地元紙「デイリーニューズ」は「イチローはマーリンズで3000本に迫るも、記録は眼中になし」とのタイトルで記事を掲載。かつてプレーしたヤンキースの地元でもあるニューヨークで今季初ゲームに臨んだイチローについて特集している。

 記事では「現在イチローは、メジャーリーガーの誰もがうらやむ、そびえたつ節目――3000安打の台地に迫っている」と紹介。この日の試合前、同紙の取材を受けたイチローは、金字塔について「その質問を3000回も聞かれた気がする。僕は今年これまででたった1打席しか立っていないので、とても答えづらいです」とした上で、「雲に触ることはできますか、と聞かれているようなもの。ずっと先にあって、僕はそこに全く焦点を置いていません」と話したという。

 マーリンズ加入1年目の昨季は、開幕から代打として毎試合、打席に立ち続けた。その後、レギュラーの故障や不調もあり、予想を大幅に上回るシーズン438打席に立ったが、マッティングリー監督が就任した今季は出場機会が減ることになりそうだ。

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