無失点継続の前田健太、メジャー2戦目で得た収穫と課題
6回無失点も降板後に逆転負け
ドジャースの前田健太投手が12日(日本時間13日)、本拠地開幕戦となったダイヤモンドバックス戦でメジャー2試合目の登板に臨み、6回を5安打1四球4奪三振無失点と力投を見せた。ドジャースは救援陣が逆転を許し、2-4で敗北。2勝目を逃した右腕は今後の課題に「球数を抑えること」を挙げている。地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」が報じている。
2試合連続で無失点と上々の結果を残した前田だが、試合後は通訳を介して「これから自分の球数をもっと抑えたい。長いイニングを投げられるようにしたい」と語ったという。この日の6イニングで投じたのは95球。デーブ・ロバーツ監督は試合後、前田の降板理由について、序盤にかさんだ球数を挙げていた。
前田は初回先頭のセグラに対していきなり死球を与えると、その後は暴投もあり、2死二塁に。2回にも先頭のカスティーヨ、ラムの連打で無死二、三塁とピンチを招いた。いずれも粘り強い投球で無失点に封じたが、球数は徐々にかさんでいった。4回までに67球を投じ、5回は8球で切り抜けたものの、6回に20球を投じて降板。記事では救援に不安を抱える現状に触れつつ、「クレイトン・カーショーは6度目の200投球回が期待されている。前田の目標は彼と共にそこへ到達することだ」とレポート。前田がより多くのイニング数を投げることで救援への不安が多少なりとも解消できると指摘している。
一方、前田は6回の初失点の危機を味方に救われる一幕もあった。2死一塁のピンチでラムにライト方向に二塁打を打たれたが、右翼のプイグが好返球。内野との絶妙な中継プレーでカスティーヨの生還を許さなかった。
記事の中で前田も「今日は守備にたくさん救われました。自分のボールにキレがあったとは思わない。出来が悪い日でも相手を0点に抑えることができたのは自分にとって収穫だと思います」と振り返っている。
デビューから12イニング連続無失点を続ける一方、反省や課題を感じた様子の右腕。今は一つ一つの経験が成長への糧となるに違いない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count