蘇る最強チームの伝説 2001年マリナーズで「イチローは全てを可能にした」
最強打線の中でも特別な存在感を放ったイチローは「42歳で未だ力強い」
「打率,302、出塁率.401のジョン・オルルド、5ツールの潜在能力をいかんなく発揮し25本塁打34盗塁を記録したマイク・キャメロン、39盗塁のマーク・マクレモア、141打点でキャリアハイの成績を残しMVP投票で3位につけたブレット・ブーン、出塁率.423と40二塁打を記録したエドガー・マルティネスがいた」
まさに「打線」として機能した攻撃陣。前年までマリナーズで活躍し、このシーズンからレンジャーズに移籍したアレックス・ロドリゲス(現ヤンキース)のように1人で本塁打を量産するスーパースターはいなかったが、圧倒的な破壊力を見せつけた。
記事では、そんな打線の中で1人のルーキーが特別な存在感を放っていたと指摘している。「しかし、これらの綺羅びやかな成績がありながらも、マリナーズの打線にはとある存在があった。遥か彼方から現れ、その後名誉を集める存在となるルーキーだ」。こう特筆し、「イチローがいた」と小見出しを設けている。
「ケン・グリフィー・ジュニアとアレックス・ロドリゲスがいないマリナーズ打線に刺激的存在が必要であった」とした上で、イチローがオリックスからポスティングシステム(入札制度)でマリナーズに移籍したことを説明。オープン戦ではやや苦戦したことも振り返りながら、レギュラーシーズンでの圧巻の活躍を改めて絶賛。「レーザービーム送球」をはじめとする数々の印象的なプレー動画とともに振り返っている。
「シーズンが始まると、イチローはただただ素晴らしかった。首位打者、新人王とMVPのダブル受賞。彼はグラウンドで望むこと全てを可能とした、ホームランを放ち、バットを持った魔法使いであり、もちろん榴弾砲の様な肩を兼ね備えていた」
そして、「15年が経ち、42歳となったイチローは、未だ力強い」と付け加えた。