岩隈VS田中は「歴史的なマッチアップ」 米国内でも注目の中、田中が勝利
ともに7回まで力投、地元テレビ曲は中継中に「楽天時代のツーショットも紹介」
マリナーズの岩隈久志投手とヤンキースの田中将大投手の初対決が、メジャーで実現した。元楽天エース対決は、7回6安打3失点(自責2)6奪三振無四球と今季初のクオリティースタート(QS、6回以上を自責3位内)を達成した田中が初勝利。岩隈は7回8安打4失点3奪三振2四球で敗戦投手となった。試合はヤンキースが4-3で勝利した。
2人の対決に、米メディアも注目。MLB公式サイトは「歴史的なマッチアップで、タナカがイワクマを破る」との見出しで速報。「日曜日のヤンキースタジアムでの一戦は、MLB史上初となる元チームメイト同士の日本人先発投手による対決となった」と伝えている。
さらに、記事では、地元テレビ局「YES」がこの対決を盛り上げる試合中の中継の様子を動画で紹介。同局では、岩隈と田中の日本時代の成績やタイトル歴を比較したほか、2人が同じ楽天のユニホームを着て写っている写真も手に入れ、放送で流していた。
試合は田中が投げ勝ってヤンキースが勝利。初回1死満塁のピンチを迎えた場面で、シーガーの内野ゴロによる1点のみに抑えたことが大きかった。
MLB公式サイトの記事によると、サーバイス監督は「あそこ(初回)はチャンスだった。1点は奪えたが、もう少し点が欲しかった。今日は何度かチャンスがあったが、タナカもいい投球だった。接戦ではあったが、我々はわずかに及ばなかったね」と話したという。
日本人先発対決は、メジャー史上12度目。2013年6月25日にヤンキース・黒田博樹とレンジャーズ・ダルビッシュ有が投げ合ったのが直近だったと、記事では紹介している。ただ、元同僚対決は初。特別なゲームで2人はともに今季最長イニングとなる7回を投げ、球数も2人とも今季最多(田中は93球、岩隈は102球)を記録した。この対戦をきっかけに、乗っていきたいところだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count