田中将大、ヤ軍の「望みをつなぐ」好投 指揮官も称賛「完封できた内容」

5連敗阻止に地元紙称賛、「エクセレントな球速と正確無比の制球力」

 ヤンキースの田中将大投手が17日(日本時間18日)、ニューヨークでのマリナーズ戦で今季3度目の先発登板。7回6安打3失点(自責点2)6奪三振無四球と好投し、今季初勝利をマーク。チームの5連敗阻止の期待がかかったマウンドで今季ベストのパフォーマンスを見せた。ヤンキースの先発投手では今季最長の7回を投げきった右腕に対し、地元メディアも称賛の声を送っている。

「NJ.com」は「田中がヤンキースの望みをつないだ」との見出しで大きく報じ、「2年前にデビューした頃のようなエクセレントな球速と正確無比の制球力だった」と最速94マイル(約151キロ)を計測した速球とスプリットの切れ味が戻ったことに注目。今季ヤンキースの先発陣は長いイニングを投げられていなかっただけに、ブルペンの負担を減らす上でも7回を投げきったことは大きい。ジラルディ監督も「腕の振りに力強さが増している。今年ベストの投球。完封もできた内容だ」と拙守に足を引っ張られながらも7回を投げ抜いてチームを勝利に導いた投球を評価した。

「ウォールストリート・ジャーナル」紙は田中の球速に注目。今季最初の2試合で平均90.6マイル(約145.8キロ)だった球速が、マリナーズ戦では93.2マイル(約150キロ)まで上昇していたと状態の良さを指摘した。この日の最速は94.5マイル(約152キロ)で、6回以降にも計測していた。

 同紙によると、マキャン捕手も「彼のようにスプリットを操る投手には球速は大事な要素。94マイル出ていれば、全てがうまくいく」と分析。ベタンセス投手は「田中は素晴らしかった。彼の投球が勢いを与えてくれた」と絶賛。シーズン序盤に訪れたチームの窮地でつかんだ今季初勝利は、大黒柱の働きを見据える右腕にとって意味のあるものとなった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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