通算2000安打目前の広島新井、ファンが愛するその人柄とは
試合前練習のあるエピソード、打球が当たったメディアに対して取った行動とは?
大台到達までカウントダウンに入った広島の新井貴浩内野手。22日の阪神戦で2安打をマークし、通算2000安打まで残り「4」とした。ファンの期待は高まるばかりで、すでに祝福ムードも漂っている。
時に熱いプレーで、そして言葉で、ファンを魅了してきた。新井の人格者ぶりはあらゆるところから伝わってくるのではないだろうか。見ず知らずの相手にでも、新井は紳士的な態度で接する。そんな姿のごく一部を紹介したい。
ある日の試合前の練習のこと。新井がフリーバッティングをしていたときだった。ファウルボールのゴロが取材に来ていたあるメディアの足を直撃した。練習に集中してた新井はその瞬間、人に打球が当たったことには、もちろん気づいていなかった。
そもそも、注意して練習を見ていなかった方が悪い。ボールが当たったメディアにこの場合は責任があるだろう。当事者もその意識があったため、痛い思いをしているが、新井を責めるようなことはもちろんしなかった。この種のアクシデントは大抵、ここで終わるのだが、新井の場合には続きがある。