広島、ブルペンのテコ入れで2投手入れ替え 九里は「自分の持ち味を」
中田とオスカルを抹消し、戸田と九里を登録「しっかりアピールしたい」
広島は23日、中継ぎの中田廉投手と仲尾次オスカル投手の登録を抹消し、代わりに戸田隆矢投手と九里亜蓮投手を登録した。
22日の試合後、緒方監督は「いい結果が出ていない投手がいる」と2人の投手の入れ替えを明言していた。リリーフで登板した中田とオスカルは、ともに2失点を喫し、防御率は中田が16.62、オスカルも9.82と散々な状況だった。
今季初登録となった戸田、九里だが、ファームでは戸田が3試合に登板して1勝0敗、防御率2.57、九里は5試合に登板して2勝2敗、防御率1.86の成績を残している。
貴重な左腕として昨季は先発、中継ぎで34試合に登板した戸田だが、今季は左手中指のマメの影響で出遅れた。「指は全く問題ない」という戸田は、「スタートが遅れたので、しっかりアピールして取り戻したい。上では失敗が許されないので、そこはしっかり考えて投げたい」と、意気込みを見せた。
九里はファームでは、先発としてローテの一員だったが、一軍では中継ぎ起用が予想されている。「一軍で投げたいという強い気持ちはずっと持っていた。与えられた場所で、自分の持ち味をしっかり出していきたい」と、昨年8月以来となる1軍昇格に気合が入っている様子だった。
ここまで救援投手の防御率が5.08と崩壊状態にあるチームで、一軍経験のある左右2人の若手投手の奮起が期待される。
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大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo