“緊急登板”の岩隈久志、8回89球2失点の快投も…今季4戦目でも初勝利ならず
HQS達成も援護に恵まれず…最後は打者10人連続アウトも2被弾に泣く
マリナーズの岩隈久志投手が22日(日本時間23日)、敵地でのエンゼルス戦で8回6安打2失点3奪三振1四球と好投したものの、今季初勝利はならなかった。初回に2点の先制点をもらったが、ソロ本塁打2本を浴びて追いつかれると、打線は2回以降は沈黙。援護に恵まれず、同点のまま降板した。ヘルナンデスが体調不良を訴え、登板を回避。岩隈が急遽マウンドに上がり、ハイクオリティースタート(HQS、7回以上を自責2以下)を達成したものの、今季4戦目でも1勝目を掴めなかった。
マリナーズは初回、先頭の青木が右翼フェンス直撃の二塁打を放ち、チャンスを作ると、無死満塁からクルーズが右翼へ犠飛。青木が先制のホームを踏んだ。さらに、1死満塁となってから今度はリンドが犠飛。2点目を奪った。
援護をもらった岩隈はその裏、先頭打者から2連打を浴びるも、トラウトはレフトフライ。続くプホルスは二塁カノの好守もあり、二ゴロ併殺打に打ちとって、無失点で切り抜けた。
2回、岩隈は10球で3者凡退に抑える。3回は2死から四球を与えたものの、オルテガを二ゴロに打ち取った。
4回は先頭のトラウトに中前打を許すも、プホルスは三ゴロで2打席連続の併殺に仕留めた。しかし、続くカルフーンには初球の変化球を完璧に捉えられ、右翼スタンドへと運ばれた。
さらに、5回には先頭のクロンにスプリットをセンターに運ばれ、同点ソロとされた。その後、2死からエスコバーにセンター前ヒットを浴びるも、オルテガは空振り三振に仕留めた。
6回はトラウト、プホルス、カルフーンとクリーンアップを3者凡退。7回は先頭のシモンズに鋭いレフトライナーを打たれるが、青木が前進してダイビングキャッチ。その後、クロン、ペレスを簡単に打ち取った。
7回終了時点で84球と理想的なペースで来ていた岩隈は、8回もマウンドへ。先頭のジオボテッラは右飛、続くエスコバーはニゴロといずれも初球で打ち取る。オルテガも3球で一ゴロに仕留め、わずか5球で3者凡退に抑えた。
5回2死から打者10人連続で凡退に仕留めた岩隈だったが、ここで降板。今季初のHQSを達成も、勝利投手の権利を持たずにマウンドを降りた。89球でストライクは62球。防御率は3.81。初勝利こそならなかったものの、復調を印象づける投球となった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count