前田に敵地脱帽!? “打者天国”で5回まで無安打に「野茂の記憶を想起させた」
快投で3勝目、野茂氏以来となる史上2人目の快挙に迫った前田に地元紙も賛辞
ドジャースの前田健太投手は23日(現地時間24日)、敵地ロッキーズ戦に先発し、6回1死までノーヒットピッチングを続けた。6回1/3を投げて3安打8奪三振1四球無失点の快投の末、今季3勝目を挙げて日米通算100勝に到達。標高1600メートルで打者に圧倒的有利とされるクアーズ・フィールドでの衝撃のピッチングに対し、敵地メディアは20年前に史上唯一のノーヒットノーランを記録した元ドジャースの野茂英雄氏の“悪夢”をよぎらせたとレポートしている。
地元紙「デンバー・ポスト」は「ケンタ・マエダはロッキーズにノーヒッターを覚悟させ、ドジャースはクアーズで絶好調」との見出しで特集。「マエダは20年前のヒデオ・ノモのノーヒッターの記憶を想起させた」と副題も付けて報じた。
野茂氏は1996年9月17日にクアーズ・フィールドで史上唯一のノーヒッターを達成した。特集では、ドジャース専門の実況ビン・スカリー氏の当時の明言を引用している。
「彼は誰もなし得なかったことを実現したのです。マイルハイ・シティではできないと、デンバーのクアーズフィールドでは不可能だと言われていたことをです」
名物アナウンサーは当時、トルネード投法で全米を席巻した野茂氏の偉業をこう表現していた。そして、今回の記事では、前田が野茂氏以外に誰もなし得なかった偉業に近づいたことをレポートしている。