広島緒方監督、試合作れなかった福井に苦言「粘りの投球に期待したけど…」
11安打のうち9安打が左打者、「これだけ左打者に打たれるとね」
広島は24日、マツダスタジアムで行われた阪神戦に2-6で敗れた。先発した福井が7回6失点と試合を作れず、打線は能見に対してわずか5安打で完投を許した。試合後の緒方監督は、淡々とした表情で試合を振り返った。
福井はこの日まで4試合に登板して勝ち星は1勝のみ。その相手が阪神だった。「前回の内容が良かったので、今日も期待していた。球自体は悪くなかったんだけど、これだけ左打者に打たれるとね」と、被安打11本のうち、9安打された左打者対策について苦言を呈した。
1点差で迎えた5回には先頭打者の能見の安打から、高山の本塁打で再びリードを広げられた。「投手も9番目の打者と考えて、しっかりと抑えないと。そこが今日の彼の反省点だね」と顔をしかめ、「7回には継投も考えたんだけど…。もうひと踏ん張り、粘りの投球に期待したけど、結果的に大きな失点になってしまったね」と、残念そうだった。
2得点は奪ったものの、わずか5安打で完投を許した能見に対しては「やられ方が一緒だからね。次に対戦するときは、もう少し苦しめる攻撃をしないと」と、次戦のリベンジを誓っていた。
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大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo