女房役も唸る前田健太の適応能力 “打者天国”での快投に「言葉がないよ」

エリスが語る前田、「マウンドでの自身の修正能力の高さを信じている」

 さらに、エリスは地元テレビ局「スポーツネットLA」のインタビューでも、前田の高い適応能力について、こう明かしている。

「初めてコロラドにやってきた。ここが打者天国であることは秘密でもなんでもない。しかし、彼は他のスタジアムと変わらないやり方で対抗した。彼の投球術、制球力、変化球の制球力。素晴らしい打撃陣の態勢を6回まで崩し続けた。

 僕は何も聞かれなかったし、彼は他の誰にも相談しなかったと思うよ。昨日は僕と話し続けていたし、カーショーともずっと話していたね。もしかすると、少し情報を伝えたかもしれない。いいピッチングだったよ」

 試合前日には、メジャー最強左腕とも言われるエースのクレイトン・カーショーと会話を交わしていたという前田。効果的なアドバイスをもらっていた可能性もあるが、それを実行に移せる技術、スマートさを持ち合わせているからこそ、ここまで圧倒的な成績を残せていると言えるだろう。

「LAデイリーニューズ」の記事の中で、エリスは「前田は僕に柳賢振やザック・グリンキーを想起させるんだ。彼らは投球の引き出しが多かった。球速の差を付けたりすることができるんだ。カーショーのような投手は押して押しての投球だけど、彼らは投球をミックスして組み立てて、マウンドでの自身の修正能力の高さを信じているんだ」と明かしている。

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