LA伝説的アナウンサーが名実況 イチローは「メジャーにおける本物の個性」

「ドジャースの声」スカリー氏が「彼の打席を見る機会を愛している」

 前田健太投手が所属するドジャースには、今季限りで引退を表明している“レジェンド”がいる。地元テレビ局「スポーツネットLA」でドジャース戦の専属アナウンサーを務める88歳のビン・スカリー氏は、60年以上に渡る名実況の数々から「ドジャースの声」「20世紀で最も偉大なスポーツ実況」と高名を博してきた。

 今季限りで退任する名アナウンサーは26日(日本時間27日)、敵地でのドジャース戦に代打で出場してレフト前ヒットを放ったマーリンズのイチロー外野手の打席で、心に染み渡る名実況を披露した。

 イチローはこの試合、3点リードの8回2死一塁の場面で登場した。ドジャースに人生を捧げてきたアナウンサーはここで、隠れた“イチローマニア”であることを告白する。

「イチローの出番です。昨日も言いましたが、彼がアメリカン・リーグでプレーしていた時に、彼を見ることができなかったので、私は本当に彼の打席を見る機会を愛している。彼はメジャーにおける本物の個性なのです」

 スカリー氏はメジャー16年目で最年長野手となったイチローへの愛情をこう語った。昨季マーリンズに加入するまで、マリナーズ、ヤンキースとア・リーグでプレーしてきたイチローの姿を見ることは、ナ・リーグのメジャーファンにとって朗報だという。

 一人語りをスタイルとするスカリー氏は、ここから「イチロー物語」を紡ぎ出す。

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