鷹の新切り込み隊長・福田秀平の「エースキラー」ぶりが示すものとは?

田中将大との対戦でも好成績を収めた中島卓

 もはやチームに欠かせない存在となった中島卓も、守備を中心に出場機会を増やし、夏場からレギュラーとして定着し始めた2013年、24勝0敗1セーブという文字通り「難攻不落」だった田中から13打数6安打。計127試合に出場して272回の打席数という規定打席に150打席以上不足する打席数ながら、主力級投手から安打を重ねる実績を残した。その後2014年には内野のレギュラーとして定着し、2015年には盗塁王のタイトルを獲得するまでになった。

【中島卓の2013年対主力級投手の対戦打率】

楽天・田中将大→13打数6安打
埼玉西武・十亀剣→15打数5安打
オリックス・金子千尋→6打数2安打
楽天・則本昂大→5打数2安打

 福田はすでに「エースキラー」としての活躍だけでなく、チームを勢いづける活躍を見せている。「エースキラー」襲名を機に地位を確立していった2選手とは、やや置かれた状況が異なるかもしれない。とはいえ、「エースキラー」という箔が付くことで、さらなる活躍、注目のきっかけとなることは間違いないだろう。そして、角中や中島卓のような、将来的なタイトル獲得の「フラグ」となるか。これからの福田の活躍に注目したい。

(記事提供:パ・リーグ インサイト

【了】

「パ・リーグ インサイト」編集部●文

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY