2軍戦で苦悩する姿 松坂大輔は復活できるのか
27日の登板でも4回3失点、松坂に復活の時は訪れるのか
復活の時は来るのだろうか……。
右肩の手術から復調を目指している松坂大輔がファームで苦しんでいる。今季3度目の2軍でのマウンドとなった4月27日のウエスタン・リーグ中日戦(ナゴヤ)。先発し、復帰後最多となる61球を投げたが、結果は4回5安打、2四球を与えて3失点。2回に、横浜高校OB対決となった多村に与えた四球を皮切り、下位打線に捕まって3点を奪われた。最速は143キロだった。
昨夏に右肩の手術を受けた松坂。リハビリは順調に進み、1月の自主トレではブルペンでの投球練習を行うまでに回復。2月の宮崎キャンプでも定期的にブルペンに入り、右肩の不安が払拭されたことを印象づけた。
3月16日には、古巣・西武とのオープン戦(西武プリンス)で、公式戦ではないものの、約1年ぶりに1軍のマウンドにも立った。この時は西武の坂田遼に本塁打を浴びるなど、2回を投げて3安打1失点だった。
手術を受けても患部の状態が右肩上がりに上向いていくわけではない。工藤公康監督(52)の言葉を借りれば、「必ず状態が落ちる時がある」のだという。まさにこの時だった西武戦から約1か月間は、実戦のマウンドから遠ざかり、ペースダウン。再度、状態を立ち上げていく作業に取りかかった。