広島“将来の主軸候補”が覚醒!? 新たにつかんだ「今までにない感覚」とは

高い修正能力も見せる鈴木、内川との自主トレで「あらゆる考え方が変わった」

「力はそれほど入れなくてコンパクトに振っても、あれだけ飛ぶんだなと感じました」

 今季はここまでの16安打中、3本塁打に二塁打が5本、三塁打が2本と、ここ一番でのロングヒットが目立つ。それでも本人は「ゴロを打つイメージで打っているところで、打球が上がっているだけ。長打は結果です」と、あくまでもヒット狙いであることを強調する。

 29日の試合では、前回の対戦で抑えられた若松から2安打を放った。「前回やられていたので、なんとか食らいつこうと思った。今までは足を上げてうまくいかなかった。2打席目は追い込まれてから、バットを短く持った。うまくタイミングを合わせることができた」と、高い修正能力も見せる。

 オフにはソフトバンクの内川と自主トレを行い、「バッティングに対してあらゆる考え方が変わった」と、自分の打撃に手応えを感じていた鈴木。将来のクリーンアップ候補が、いよいよ覚醒の時を迎えている。

【了】

大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo

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