イチロー500盗塁 1番起用で大記録到達に米メディア「我が家に帰ってきた」

ベンチではチームメートも祝福、「みんな分かってますね」

 現役時代に阪神でプレーしたマーリンズOBの解説者、エドゥワルド・ペレス氏は「いいスタートです。イチローはリードオフマンという我が家に戻ってきました。今季ここまでの安打数を見ても分かります。通算2944安打ですか」としみじみと語った。「1番・ライト」こそ、イチローに最も似合う定位置だと強調した。

 さらに、続くプラドが10球粘って空振り三振に倒れた際、イチローは二盗に成功する。今季2盗塁目で、史上38人目のメジャー通算500盗塁に到達。現役トップの盗塁数を大台に乗せた。イチローは日本で199盗塁を記録しており、日米通算700盗塁へは「1」となった。

 実況は「これが500盗塁です。どうですか! すべてのマイルストーンにイチローが到達します」と伝えた。イチローはこれで史上8人目の2900安打&500盗塁も達成。過去にタイ・カッブ、ホーナス・ワグナー、ポール・モリター、エディ・コリンズ、リッキー・ヘンダーソン、ルー・ブロック、バリー・ボンズの7選手しか到達していない偉業だ。

 マーリンズベンチでは、選手がダッグアウトから身を乗り出して拍手。解説のペレスは「みんな分かってますね。ジョンソン、トム・コーラー…」と同僚がレジェンドを祝福する様子を紹介した。すると、実況も「ここミラー・パークではアナウンスはありません。ですが、イチローにはチームメートが柵まで出ているのが見えるでしょう。500盗塁です」と続けた。

 敵地で記録達成のアナウンスはなかった。だが、チームメートに祝福されながらイチローはまたしてもメジャーで金字塔を打ち立てた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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