イチロー500盗塁 1番起用で大記録到達に米メディア「我が家に帰ってきた」

史上8人目の500盗塁&2900安打も達成、「全てのマイルストーンに到達する」

 マーリンズのイチロー外野手は29日(日本時間30日)、敵地でのブルワーズ戦に「1番・右翼」で出場し、4打数2安打1四球1打点1得点1盗塁でマリナーズの6連勝に大きく貢献した。

 史上38人目のメジャー通算500盗塁を達成し、適時打を含む今季3度目のマルチ安打と活躍。メジャー通算2945安打として歴代単独32位(MLBの公式サイトの通算安打数ランキングによる)に浮上し、3000安打へ残り55本とした。「1番・ライト」という本来の定位置で躍動したレジェンドを、地元メディアは「我が家に帰ってきた」「全てのマイルストーン(記録)に到達する」と称賛。マーリンズは先発コンリーが7回2/3を無安打無失点と好投し、6-3で勝利した。

 イチローはいきなり初回に魅せた。相手先発右腕デービースの2球目の速球をライト前へ。通算2944安打として、並んでいたフランク・ロビンソンを抜いて歴代単独32位に浮上した。

 このヒットに地元テレビ局「FOXフロリダ」の実況もいきなりテンションを上げる。「イチローがグラウンダーの打球です。引っ張りました。ライト前ヒットです。マイアミはいいスタートです。今季9安打目。26打数9安打です。1番打者という意味では永遠にその役割を与えられるわけではありませんが、今夜はここでチャンスを手にしました」とまくし立てた。

 マーリンズは、前夜の28日(同29日)のドジャース戦後にディー・ゴードン内野手が薬物規定違反により80試合の出場停止処分に。薬物検査の結果、運動能力向上薬として定められている外因性のテストステロンとクロステボルに陽性反応を示した。昨季のナ・リーグ首位打者にして不動のリードオフマンだったゴードンの不在は大きな痛手となったが、代わりに1番に入ったイチローが躍動した。

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