大活躍に敵地メディアも最敬礼 「イチローより優秀な打者は?」「いません」

「メジャー最高の選手の一人」「有資格1年目で殿堂入りを果たす」

「3000本まで残り少なくなりましたが、日本とアメリカでは信じられないことに既に4200本を打っているのです。メジャー最高の選手の一人ですね。42歳にして3000本安打に近づいています」

 噛み締めるようにこう語ったシュローダー氏に同調するように、実況も「アメージングなことです。10度のオールスター出場。昨季は最も乏しいシーズンでしたが、今季はいいスタートを切っています」と伝えた。

 そして、イチローは9回にもレフトへのタイムリーを放ち、今季3度目のマルチ安打をマーク。メジャー通算2945安打とし、日本時代の1278安打を加え、日米通算4223安打とした。

 この打席でも、敵地メディアはイチローの偉大さをひたすら称えた。

「イチローの打席です。現在(メジャー)通算2944安打です」と実況が紹介すると、シュローダー氏は「3000本安打に到達しなくても、彼は有資格1年目で殿堂入りを果たします。イチローよりも優秀な打者がこの時代にいましたか?」と語った。

 実況が「いませんね」と答えると、シュローダー氏も「いませんね。私も同感です」と、イチローこそ当代で最高の打者と分析。さらに、「彼は盗塁も出来る。凄まじい外野手で、偉大な強肩を誇っています。何てことでしょう、ヒットも打ちます。しかも、今でも打っているのです」と「走攻守」三拍子揃った名手であることを強調した。

 メジャー16年目の大ベテランとなったイチローだが、敵地メディアもその偉大な実績、そして、健在な実力に最敬礼している。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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