ソフトバンク快勝の打のヒーロー 長谷川と中村で全打点
今季第1号の3ランの中村「気持ちよかった」
今季1号となる3ランを放った中村は「気持ちよかった。打った瞬間でした」と満足そうに語った。会心の一打が出た要因は、打席での力みをなくしたことだという。
「昨日からテイクバックをとったときに力を抜くようにした。ただ、これが完成型かというとそうでもない。継続していければいいが日によって違うので」
中村自身としては、会心の一発以上に8回裏に放ったレフト前ヒットを喜んだ。
「最後にレフト前ヒットでいい終わり方ができたことがよかった。ホームランの後の打席の内容が悪かったので、(6回裏、空振り三振)、逆方向にしっかり打とうと思っていた。基本的にはホームランバッターではないということは、自分が一番わかっている。あのレフト前のような打席をしっかりとやったうえでホームランも打てれば、という感じ」
3番から左右ジグザグとなる中軸打線の最後に「チャンスに強い中村くんがいるのは相手にとって脅威」と工藤監督。5番打者・長谷川とともに、中村晃は恐怖の7番打者としてその存在感を示し続ける。
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藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura