ホークス“当たり年”のドラ1捕手は飛躍できるか 和田も認める成長の跡
起用法に見て取れる首脳陣の狙いは?
この起用には、首脳陣の1つの狙いが見て取れる。摂津、和田という経験、実績豊かな2人とバッテリーを組ませることにより、リード面などを学ばせようというもの。まさに、工藤公康監督が現役時代に、若い城島健司を1人前に育て上げたことを摂津、和田に託したのだ。
シーズン当初は苦しんだ。楽天との開幕戦(コボスタ宮城)で摂津が3回5失点とKOされて黒星を喫すると、3月29日の西武戦(ヤフオクD)では和田が6回4失点で再び敗戦した。
その後も白星に恵まれず、スタメンマスクを被った試合は引き分け1試合を含む、5戦連続白星なし。4月7日のロッテ戦(ヤフオクD)で5回途中7失点と炎上した摂津は再調整のために2軍に降格。23歳は捕手の難しさ、リードの重要性を改めて痛感したはずだ。
ようやく、初勝利を手にしたのは、4月12日の西武戦(西武プリ)。和田が6回1失点と好投。復帰後初勝利を飾ると「斐紹も悔しい思いをしていたと思う。彼のリードは成長している」とねぎらいの言葉をかけた。