肉体進化のダルビッシュ、初実戦で圧巻の速球 実際に球速は上がったのか?
手術後初の実戦で最速156キロ、「真っ直ぐがすごく良かった」
レンジャーズのダルビッシュ有投手が1日(日本時間2日)、マイナーでのリハビリ登板に臨んだ。傘下2Aフリスコで2回を投げて無安打無失点2奪三振と上々の内容。昨年3月の右肘靭帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)後初の実戦マウンドながら、最速97マイル(約156キロ)を記録した。リハビリ中にさらなる肉体強化に臨み、球速アップにも意欲を見せていると報じられている右腕だが、数字だけを見れば早速その効果が表れていると言えそうだ。
大歓声の中でマウンドに上がったダルビッシュは、先頭の右打者ラムゼイへの初球でいきなり94マイル(約151キロ)を計時。3人目の右打者マクドナルドに対しては、1球目と3球目でこの日最速の97マイルをマークした。続く左打者グレガーには初球で95マイル(約153キロ)を投じると、2球目の速球で三飛に打ち取った。
2回もツーシームを含む速球を中心に打者を追い込む、先頭打者は三塁の失策で出塁を許したが、続く左打者バスケスはフルカウントから外角への82マイル(約132キロ)のスライダーで見逃し三振。後続も3球ずつで片付け、32球でマウンドを降りた。
試合後、ダルビッシュは最速97マイルをマークしたことを聞かれると、「間違いないでほしいなと。このスピードガンは2マイルくらい遅いらしいので、それを考慮して書いてほしいなと。ちゃんとそう書いてほしい」と話して、報道陣を笑わせた。冗談交じりに、99マイル(約159キロ)は出ていたと“主張”したのだ。スライダー、カーブ、カットボール、ツーシームを投げたが、投球内容については「真っ直ぐがすごく良かった」と満足感を漂わせており、確かな手応えがあったようだ。