青木宣親、久々マルチで3出塁 三盗で悪送球誘い、貴重な追加点もぎ取る
7回には三盗に成功し捕手が悪送球、三塁手の左足が顔面を強打しながら決死の生還
マリナーズの青木宣親外野手は2日(日本時間3日)、敵地でのアスレチックス戦に「1番・レフト」で出場し、4打数2安打1四球1盗塁1得点で勝利に貢献した。2点リードの7回に二塁打を放つと、三盗に成功。これが相手捕手の悪送球を誘い、そのまま生還。チームに貴重な追加点をもたらした。マリナーズは4-3で勝利し、首位レンジャーズと0.5ゲーム差の2位につけている。
青木は初回、相手先発グレーブマンから四球を選んで出塁。その後、二塁まで進んだが、後続が倒れて生還できなかった。3点を追う3回1死走者なしの場面では、3球で見逃し三振に倒れた。1-1の同点で迎えた5回は2死走者なしでチェンジアップをセンター前ヒット。しかし、続くスミスは二ゴロに倒れた。
そして、最大の見せ場は3-1と2点リードで迎えた7回に訪れる。青木は1死からチェンジアップをレフト線へ運び、二塁打とする。15試合ぶりのマルチ安打となった。ここでアスレチックスは左腕ゼプチンスキーにスイッチ。すると、青木はスミスへの3球目で三盗を試みた。
タイミングは完全にセーフ。さらに、捕手ボートの送球がそれ、左翼方向へボールが転々とする。ヘッドスライディングをした青木は、三塁手の左足が顔面を強打する形となったが、必死にベースに食らいついた。さらに、三塁コーチから「回れ」と指示を受けると、ボールがそれたことに気がつき、立ち上がってそのまま本塁まで生還。4-1とリードを3点に広げた。
ハッスルプレーにベンチは盛り上がり、青木は拍手で称えるナインから笑顔でダッグアウトに迎えられた。9回1死二塁の場面ではいい当たりの左飛で、この日は4打数2安打。4月13日(同14日)のレンジャーズ戦以来、今季3度目のマルチ安打で、1四球を含めて3出塁とリードオフマンの役割を果たした。
マリナーズは7回に2点を返されたため、青木がもぎ取った1点が効き、4-3で勝利。貴重な1勝を掴んだ。青木は打率2割2分5厘、出塁率3割1分7厘となった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count