昨年のドラ1左腕、阪神横山がプロ初勝利 山形から来た両親の前で快投
中日相手に7回3安打無失点、2年目での1勝目に「ホッとした」
また一人、金本阪神に心強い若手が現れた。阪神のプロ2年目・横山雄哉投手が4日の中日戦(ナゴヤドーム)で今季初登板初先発。7回3安打無失点の快投でプロ初勝利をマークした。2014年のドラフト1位左腕は「(初勝利まで)長かったですけど、今はすごく嬉しいです。緊張したけど、何とか抑えることができました」と喜びをかみ締めた。
ほぼ完璧な内容と言っていいだろう。中日打線に対し三塁を踏ませない圧巻の投球だった。
この日、唯一のピンチは4回。先頭の荒木に右翼線二塁打を浴び無死二塁。それでも「的を絞らせないで変化球でも空振りを取れた」と、続く平田を直球で三飛、ビシエドには内角低めのフォークで空振り三振。最後はナニータを外角低めのスライダーで二ゴロに抑え無失点。この日の最速は143キロだったが、縦に割れる大きなカーブ、スライダー、フォークを有効に使い緩急で打者を翻弄した。
開幕から高山、横田、江越、原口、陽川と若虎が結果を出し続ける中、「刺激になっています。常々、僕もそういう舞台(1軍)で投げたいと思っています」とその時を待っていた。球場には山形から両親も観戦に訪れた。プロ初勝利を届けることができ、最高の親孝行になったに違いない。
ようやくプロの“スタート”を切ったドラ1左腕は「ホッとした所もありましたが、次があるので。今日の試合で満足することなく次も抑えられるように頑張ります」と気を引き締めていた。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count