アストロズ先頭打者弾の裏に秘話 「大丈夫、打てるから」少年の予言的中
先頭打者弾を放ったアルトゥーベ
5日(日本時間6日)に本拠地で行われたマリナーズ戦で、自身最多タイとなる1試合4安打を記録したアストロズの小さな巨人アルトゥーベ。この日の4安打は、1回裏先頭で迎えた第1打席の先制ソロ弾から幕を開けたが、実はこのホームランには心温まる秘話があった。アストロズの球団公式サイトがレポートしている。
試合前、球場に招待された癌を患った少年ディロン君は、大ファンでもあるアルトゥーベに会えて大喜びだったという。ディロン君は、バットが折れればもらえるだろうと、アルトゥーベに打席でバットを折ってほしいと注文。だが、これを聞いたアルトゥーベはすぐに新品のバットを少年にプレゼントしたため、少年は今度はホームランを打ってほしいと頼んだ。
記事によると、頼み事をされたアルトゥーベが「昨日ホームランを打ったばかりだから、あんまり今日は期待しないでね。でも、打てなくて悲しませるのもイヤだし……」とやや消極的な返事をすると、少年は「大丈夫、打てるから。見てて」と予言したという。
アルトゥーベは「ホームランを打って二塁を回ったところで、彼の言葉を思い出したんだ。彼のことが好きでたまらないよ。球場に来られて本当に幸せそうだった。神のご加護があるように願っているよ」とコメントしている。
憧れのヒーローに出会えただけでなく、自分のためにホームランを打ってくれた。アストロズは3-6で敗れてしまったが、ディロン君にとって忘れられない夜になったことだろう。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count