DeNAドラ1今永が6戦目でプロ初勝利 「勝つのがこんなに大変なんだと…」
過去5試合は援護率0.50も…「4敗は自分の力が及ばなかった。今日は過去の自分に勝った」
DeNAのドラフト1位ルーキー今永昇太投手が6日、敵地での広島戦で悲願のプロ初勝利をつかんだ。好調の広島打線を相手に、7回6安打無失点9奪三振3四球の好投。これまでは援護率0.50とあまりにも不運だったが、この日は打線が6得点。ようやく援護に恵まれ、6試合目の登板で1勝目を掴んだ。
今永は初回に2四球を与えるなど制球が乱れるも、菊池、丸、エルドレッドを空振り三振に仕留めて無失点。直後の2回の攻撃で、味方打線が3点を先制した。
2、3回は二塁打を浴びながら無失点。3回に倉本のタイムリーで4-0とすると、今永は4、5、6回も走者を出しながら後続を断った。打線は6回にさらに2得点。今永は7回、1死一、三塁とこの試合最大のピンチを招いたが、菊池と遊直、丸はニゴロに仕留め、7回125球を無失点で投げ抜いた。
DeNAは8回にも梶谷のソロで1点を加え、6-0で勝利。今永にようやく初白星がつき、試合後のヒーローインタビューでは「単純に遅すぎたかなと思うんですけど、こんなに勝つことが大変なんだなと思って、今ちょっとホッとしてます」と胸内を明かした。
ここまで5試合はいずれも好投。防御率2.45と安定した投球を続けてきたが、リーグワーストの援護率0.50という不運で4敗。ただ、本人は「負けが付くというのは、この4敗は自分の力が及ばなかったので、今日は広島に勝ったというよりは、過去の自分に勝ったので、なんとか初勝利をつかめたかなと思います」と言う。
「これから積み重ねていく(ための)1勝だと思うので、何とか自分自身が開幕できたかなと思うので、自分自身が借金しているので、何とかその借金を自分で取り返して、自分が投げる試合は絶対に勝ちたいと思います」
ようやく“スタート”を切ったルーキー左腕は、快進撃を力強く誓った。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count