若虎コンビが躍動 岩貞は防御率&奪三振でトップ、板山は5試合連続安打
ヤクルトに2-0で勝利、岩貞は「攻めの気持ちで投げました」
投打の若虎コンビが大活躍した。阪神・岩貞祐太が6日のヤクルト戦(甲子園)に先発。7回無失点の好投で3勝目を挙げた。防御率0.65、54奪三は巨人・菅野を抑えリーグトップ。強打のヤクルト打線を0点に抑えたプロ3年目左腕は「初回に先制点を取ってもらったので、『絶対にこの2点を守りきってやるんだ』という攻めの気持ちで投げました」と胸を張った。
初回の攻防が全てだった。2本のヒットと四球で1死満塁のピンチを背負ったが、飯原を一邪飛、荒木を空振り三振に抑え無失点。「上手く強弱をつけるピッチングができました」。140キロ中盤のキレのある直球で勝負にいけば、相手の打ち気を逸らしたカーブ、スライダーでカウントを稼ぐ。勝負所でギアを上げ、奪った三振は9を数えた。
そして打線はワンチャンスを逃さなかった。1回裏。高山、鳥谷の安打、ゴメスの四球で1死満塁。ここでドラフト6位・板山が「意識としてはセンター返しを心掛けていたので、ヒットゾーンへ打ち返すことができたんだと思います」と、右前へタイムリー二塁打を放ち先制。両者とも序盤に全く同じチャンスを作ったが、怖いもの知らずのルーキーの一打が勝り、2-0で勝利した。
板山はプロ初安打を放った1日のDeNA戦(甲子園)から5試合連続安打。さらに2試合連続で「5番・右翼」でスタメン出場。タイガースの中軸として申し分ない活躍を見せている。本拠地で初のお立ち台に上がった板山は「緊張はしましたが、また立ちたい。あの声援が毎日、力になっている」と目を輝かせていた。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count