ソフトバンク、8回の中村逆転打で貯金10 工藤監督「貯金よりも勝ち越し」
逆転打呼んだ松田の四球を称賛 工藤監督「みんなで勝ち取った勝利」
ソフトバンク対楽天は、3-2でソフトバンクが逆転勝利。ソフトバンクは引き分けをはさむ4連勝で貯金を10とした。
1-2と1点ビハインドで迎えた8回裏、柳田悠岐の二塁打と松田宣浩の四球で2死一、二塁とすると、中村晃が右中間の最深部へ逆転の2点タイムリー。9回は4連投となるサファテが3者凡退に抑えた。
工藤公康監督は、決勝打の中村を「よく打ってくれた」と語るとともに、その前の松田宣浩の四球を称えた。
「松田くんが追い込まれた中で次につなごうと四球を選んだのが大きい。あの四球が中村くんの一打につながったと思うし、その意味ではみんなで勝ち取った勝利だと思う」
先発の中田賢一は、2発のソロを浴びながらも7回2失点。勝敗こそつかなかったが、試合をつくり、8回の逆転劇につなげた。工藤監督は、「決して悪くはないし、逆にいいピッチングだったともいえる」と語りながらも、「今日は併殺などで点にはならなかったが、四球のランナーは点になりやすいので、次回はしっかり立て直してくれれば」と、序盤の制球難に注文をつけた。
最後に「これで貯金が10になりましたね」との問いかけに「貯金よりも、どこのチームとやっても勝ち越すことが目標」と、改めて気を引き締めていた。
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藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura