ロッテ唐川、黒星も“イメチェン”の好投 初回から146キロ、ローテ入り当確

7回5安打2失点の好投に「見事な投球で十分、先発としてやっていける」

 ロッテのプロ9年目、キャンプから2軍スタートだった唐川侑己投手が、6日の本拠地オリックス戦で今季1軍初登板初先発し、7回5安打2失点。3連続を含む6三振を奪った。チームはオリックスのエース金子の前に打線が沈黙して0-5で敗れ、唐川は敗戦投手となったものの、伊東監督は「初回から最速146キロ。146キロなんか久しぶりに見た。見事な投球で十分、先発としてやっていける」と先発ローテ入りを明言した。

 次戦につながる光がさした。昨年秋から球威アップのため体重を5キロ増やし、「段階的に腕を下げたり、やってきたことが実になってきた」と唐川。ボールの質を上げることをテーマに、身体の使い方をよくするためにトレーニング取り組んできたが、今季初の1軍マウンドで、それが正しかったことを証明した。

 2軍では6試合に登板して4勝1敗だったが、下で投げる投手ではない。この日は真っすぐが速いから変化球が効果的で、従来の唐川からのイメージチェンジを図っている。

 課題があるとすれば、試合前に伊東監督が「左打者がポイント」と話していたが、T-岡田に2回の初球カーブを右翼席に運ばれたことか。「あれは配球ミス」と悔やむ1球だったが、あとは打線の援護があれば、今季初白星は手の届く所にある。「真っすぐでファールがとれ、押し込めた。次はしっかり準備して投げたい」と頼もしい言葉が返ってきた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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