ホークス高田が決勝打含むマルチ 「父への誕生日プレゼント」
5試合連続スタメンも「ボクが出ると接戦になる」
7日のソフトバンク-楽天の一戦で打のヒーローとなったのは、4年目のホークス高田知季だ。
第1打席に四球を選んで出塁すると今季初盗塁。5回裏の第2打席は2死一塁からライト線を鋭く破る二塁打でチャンスを広げ、福田秀平の先制打をお膳立て。そして同点の7回裏、1死二、三塁から決勝のセンター前タイムリーを放った。
高田は前日6日が誕生日。お立ち台に上がった中村晃と寺原隼人とともに“特別ゲスト”扱いで登壇し、ファンからも温かな祝福を受けたばかりだった。「実は今日(7日)は父親の誕生日なんです。いい誕生日プレゼントになりました」と高田。
7回の決勝打のシーンを「最初のサインはセーフティースクイズでしたがボクが空振りしてしまって、打てのサインに変わりました。転がせば何かあると思って必死に打ちました」と振り返る。
ここ5試合スタメン出場が続いているが、その間のチームは4勝1分けと負けがない。
「ボクが出ると接戦になるので申し訳ない気持ちもあるんですが、チームが勝てているのが一番ですね」
この日、「レギュラーを取る気持ちは完全にある。やっぱり競争なので」と強く言い切った高田。亜細亜大学時代の同級生・東浜巨とともに、4年目のレギュラー獲得に向けて、さらに歩みを進める。
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藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura